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床版防水工 |
※注記 防水工に使用する材料等は日々開発・更新されますので、詳細については情報も含め専門メーカーへのご確認をお願いします。 |
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道路橋の防水工は、床版+防水層+舗装を一体としてとらえる必要があります。 |
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当協会では、防水工に要求される性能ならびにその評価方法について、平成13年下期より、「道路橋床版用高機能防水システム研究委員会」に参画し、研究を進めています。 |
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現在使用されている防水層の種類と保有性能を下記に示します。 |
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シート系防水工法 |
塗膜系防水工法 |
加熱施工 |
常温施工 |
溶剤型 |
加熱溶融型 |
吹付型・塗装型 |
流貼型 |
溶着型 |
ストタイプ(自着型) |
全面(圧着型) |
合成ゴム系 |
アスファルト系 |
合成樹脂(反応型) |
性
能 |
床版との接着 |
プライマーによる |
舗装との接着 |
接着による |
舗装合材への影響 |
なし |
なし |
なし |
あり |
硬化型はない |
ひび割れ追従性 |
○ |
○ |
○ |
△ |
ウレタン系◎ |
ブリスタリングの発生 |
高い |
なし |
低い |
なし |
なし |
膨れの発生 |
高い |
なし |
低い |
低い |
なし |
貫通孔の発生 |
なし |
なし |
なし |
高い |
なし |
接合部信頼性 |
接合部からの漏れの可能性あり |
シームレスの施工なので接合部が無い |
舗設時の損傷 |
少ない |
少ない |
少ない |
高い |
少ない |
舗設機械による損傷 |
舗設機械のスエギリにより損傷の可能性あり |
少ない |
常温時には可能性あり |
なし |
積雪寒冷地の適用性 |
シート材の特性によるが比較的良好 |
良好 |
不明 |
塗膜材の特性によるが比較的良好 |
比較的良好 |
施
工
性 |
施工時間 |
普通 |
短い |
短い |
長い |
短い |
養生時間 |
なし |
なし |
なし |
長時間 |
短時間 |
短時間 |
切削不陸の追従性 |
やや劣る10mm程度まで |
良好(なだらかな不陸) |
不明 |
良好20mm程度まで |
良好 |
立上がり部、役物周り |
シートでの対応不可
他の塗膜防水材との組み合わせ必要 |
役物、立上がり部への同時施工可能 |
経済性 |
普通 |
普通 |
普通 |
安価〜普通 |
普通〜やや高価 |
施工実績 |
最多→少 |
少 |
最近増加 |
― |
少 |
多い→少 |
最近増加 |
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床版防水工は、温度変化や輪荷重の繰り返し、舗設機械や舗設作業の影響などを考慮する必要があります。 |
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また、地覆や壁高欄部、伸縮装置部、排水装置まわりなどの施工方法が耐久性に影響します。 |
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下図は、現在検討中の防水工の例です。当協会では、各種性能照査試験方法の提案や施工試験を通じてよりよい防水システムの確立をめざしています。 |
防水システムの例
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