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複合構造とは鋼とコンクリートとを結合し、単独では得られない優れた特性を作り出した構造物です。古くから鋼桁とコンクリート床版を一体化した合成桁がありますが、これも複合構造のひとつです。
土木学会では、複合構造を合成構造(部材の断面が異種材料で組み合わされた構造)と混合構造(異種部材を継手によって接合した構造)に大別しています。近年、コスト縮減および構造の合理化をめざした複合構造橋が開発されています。
ひとつの橋梁の中で、鋼桁(軽くて高強度)とコンクリート桁(重くて圧縮に強い)を橋軸方向に接合し、その特性を有効に活用した橋梁です。
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新川橋 |
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側径間が中央径間に比べて短いため、側径間にコンクリート桁、中央径間に鋼桁を使用しバランスさせています。 |

新川橋 |
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松山高架橋 |
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多々羅大橋 |
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側径間にコンクリート桁を使用し、負反力が発生しないように配慮しています。 |
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木曽川・揖斐川橋梁 |
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支間部に軽量な鋼桁を使用して死荷重を低減し、橋梁全体としての合理化を図っています。 |
鋼桁の上下フランジがともにコンクリートスラブと一体化した橋梁で、合成構造のひとつです。写真の橋梁は、中間支点部の圧縮力が作用する範囲の下フランジのコンクリートを打設し、合成させた連続箱桁橋です。 |
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千歳ジャンクションCランプ橋
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