ヨーロッパとアジアの架け橋
モンゴル人と西洋人の血が流れているといわれるトルコ人のように、トルコの首都イスタンブールもボスポラス海峡をはさんで東のアジア、
西のヨーロッパにまたがる世界唯一のユニークな都市です。
これをつなぐ最初の橋として1973年、英国の会社によってボスポラス海峡大橋が架けられました。しかし交通渋滞が慢性化するようになり、
その解消のため、日本の円借款で1988年に日本の企業により5kmほど北に第二ボスポラス橋が建設されました。
この橋は全長1510m、中央支間長1090mの吊橋で、幅員39m(8車線)。ヨーロッパルートE80とアジアハイウェーA1をつないでおり、
ヨーロッパ側からの車に限り有料になっています。
その後、1999年にイズミール大地震を経験したトルコは日本の高い耐震技術に注目しました。そして第一ボスポラス海峡大橋など四つの大橋の
耐震工事も日本の円借款を要請して日本に依頼することになるのです。
ヨーロッパとアジアを併せ持つイスタンブールの事情は、日本の下関市や鳴門市にもあてはまり、さらに海峡部には吊橋が
架かっているということでも似通っています。このこともあってか、イスタンブール市と下関市は姉妹都市の関係にあります。
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