|
細幅箱桁橋とは、箱断面の幅を従来箱桁より狭くし、一方フランジを厚くして箱内構造を簡略化(縦リブ本数を低減、横リブを省略)し、また合成床版、PC床版を用いて床版支間を大きくすることにより床組構造を省略して合理化を図った箱桁橋です。
長支間橋に採用する場合は、フランジ断面が厚板化するため、比較的広幅の断面としても、箱内構造を簡略化することができます。
員弁川橋 |
|
引佐ジャンクションCランプ橋
(90m〜) |
|
|
● |
箱断面の細幅化により、縦リブ本数を大幅に低減し、また横リブを省略することができます。 |
|
|
● |
長支間の場合は、箱断面幅を比較的広くしても、箱内構造を簡略化することが可能です。上の員弁川橋は、最大支間長97.6m、桁高(3.1m)×ウェブ間隔(2.5m)ですが、縦リブは1本で横リブは設けていません。 |
|
|
● |
合成床版またはPC床版を採用することにより、床版支間を拡大する事ができます。 |
|
|
● |
合成床版は型枠および床版施工用足場を省略する事ができます。 |
|
|
● |
床版支間が3m程度以下の場合はRC床版を採用することもでき初期建設コストを低減できます。ただし、ライフサイクルコストは高くなることに注意が必要です。 |
|
|
● |
床版支間の拡大にともない、縦桁、ブラケットなどの床組構造を省略することができます。 |
|
|
● |
従来の箱桁橋と変わりませんが、ウェブ高に比べフランジ幅がとくに小さい場合の耐風性は、少数I
桁橋と同様です。 |
|
|
● |
上下線を一体施工することにより、さらなるコスト縮減を図ることができます。 |
|
|
● |
部材数の低減にともない塗装面積が減り、維持管理費の低減が図れます。 |
|
|
● |
合成床版、PC床版の採用により床版の耐久性が飛躍的に向上し、維持管理費の低減が図れます。 |
|