日本橋梁建設協会
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さび外観評価補助システムのご利用にあたって


●作成目的
この度、当協会では耐候性鋼橋のさび外観評価補助システムのひとつとして、さび評価動画の公開を試行的に開始しました。

この動画は、主に耐候性鋼橋の維持管理に携わる方々を対象に、耐候性鋼のさびの状態を判定するための参考資料としてご活用頂くことを目的として撮影されたものです。

当協会では永年にわたり耐候性鋼橋の調査・研究を行っていることから、蓄積したデータや知見を我が国の社会資本の保全に関わるより多くの方にご活用頂くためにいくつもの取り組みを実施しております。
その中のひとつとして、現在、耐候性鋼橋のさび外観評価補助システムとして主に下記の3つのツールにより技術者の皆様を支援する方法を構築しているところであり、今回の動画公開はその2つめのステップとなります。

 [耐候性鋼橋 さび外観評価補助システム]
 (1)さびサンプルによる判定(運用・改善中)
 (2)さび評価映像による判定(試行運用開始・改善中)
 (3)定量的評価ツールによる判定(開発中)

今後、更にデータを収集・整理・公開し、補助ツールの充実を目指して参りますのでお役立て頂けると幸いです。

●ご利用方法
当協会では、耐候性鋼のさびの健全度を5段階評価で判定することを提案しております。5段階評価では、評点5が最も良く、評点1が最も悪い状態と位置づけております。詳しくはこちらのページを参照下さい。

各動画は、評点と部材により分類されております。実際に現地で調査をしながら、動画のさびと実物のさびを見比べて頂き、実物に近いさび動画がございましたら、そのさびの評点が何点になっているかを確認することで、さび判定の参考にして頂くことを主なご利用方法と考えております。
動画は「さびサンプル」というさび模型(後述)と実際の構造物を並べて、見比べながら評価を行っている様子を撮影しております。

(ご使用例)
(1) まずは、トップページの3つの写真の中から、評価対象物のさびの状態に近いと思われる写真をクリックしてください。
トップページの3つの写真のうち、左と中央の写真については部材に手を当てて、手に付着するさび粒子のイメージですが、軍手をしたまま部材を擦り、剥がれ落ちるさびの大きさなどを見て、ご判断頂いても構いません。着目すべき点としてはさびの大きさであり、左の写真と中央の写真の判断の境は、さび径5mm程度(さび評点2もしくは3の境界)となります。
(2) さび状態を選択後、該当する評点の動画を「上フランジ」「ウエブ」「下フランジ」「その他」の4つの部材に分類して並べておりますので、確認したい部材に該当するものをクリックして下さい。該当する部材がないときは、部材の向き(水平もしくは鉛直面)や部材の位置などから判断し、条件が近いと思われる部材を選んでください。
(3) 動画が再生されましたら、評価対象の鋼材表面の 状態と類似しているかどうかを判断し、類似していれば、動画内の字幕に示される評点が、評価対象物の評価となります。類似していない場合は、他の動画と見比べて同様の作業を行ってください。


●ご利用環境
○Wifiや3G回線などのインターネット接続可能な環境でご利用ください。
○通信環境によってはストリーミングに時間がかかることがございますのでご了承下さい。
○本動画は、主に9インチ程度以上のディスプレイサイズを有するタブレット端末やモバイルPCにより現地で視聴することを想定しております。画面サイズによっては表示の際にスクロールを伴うなどのご不便をおかけすることがあるかも知れませんがご了承下さい。
○現時点ではスマートフォン専用ページのご用意はございません(動画の閲覧は可能です)。
○端末や環境によっては動画の閲覧ができない場合もございますのでご了承下さい。

●さびサンプルについて
当協会では、耐候性鋼のさび評価を行うためのもうひとつのツールとして、さびサンプルをご用意しております。
さびサンプルは動画にも登場しますが、それぞれの評点における代表的な状態を立体模型化して製作したもので、実際のさびとサンプルを見比べながら、評価を行うためのものです。
しかし、実際の構造物は環境や部材の状態によって、結果的に同じ評点になるものでも、その外観は様々なパターンがあります。
そのため、各評点の代表ケースだけを模したさびサンプルだけでは、実際の構造物のさびを判定するには限界があり、今回の動画公開に至りました。
動画は「評点」に加え「部材」も判るように分類し、ひとつの評点においてもいくつもの外観パターンがあることをご理解頂けるように致しました。

●異常なさびが発見された場合
○調査において、明らかに評点1と判断される状態が見受けられた場合、その部材の重要度によっては緊急対策が必要となります。詳細調査や原因分析と並行して、緊急の補強対策の要否について道路管理者様と協議して頂くようお願い致します。
○さび評点2と判断される状態が見受けられた場合、その原因や部位、環境、経過年数などによってどのような対応をするか判断する必要があります。まずは原因の究明を行う必要があります。
○上記いずれの状況、または類似の状況においての判断は、道路管理者様の判断と併せて下記文献などを参考にご検討して頂くと良いと思われます。
(1)鋼道路橋塗装防食便覧(日本道路協会)平成17年12月
(2)無塗装橋梁の手引き(日本橋梁建設協会)平成18年8月
(3)JSSCテクニカルレポートNo.73 耐候性鋼橋梁の可能性と新しい技術 平成18年10月(日本鋼構造協会)
(4)JSSCテクニカルレポートNo.86 耐候性鋼橋梁の適用性評価と防食予防保全 平成21年9月(日本鋼構造協会)

●ご注意事項
○本評価映像は、耐候性鋼橋の保全技術の向上のために広く活用されることを目的としたものではありますが、無断で加工して転載・公開したり、目的と異なる利用をしないようお願いします。
○引用する場合は出所を明示して頂くようお願い致します。
○映像に使用された橋梁名は公開できません。


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