(1)事業の重点課題 鋼橋建設事業における公衆災害、労働災害の防止は「国民の安全・安心の確保」の 視点から、最も重要な課題である。 過去の統計から、会員会社の架設現場で発生した災害が墜落に集中していることに 注目し、平成23年下期から墜落災害防止に焦点を絞った統一行動を各小委員会共通 の課題として活動してきた。 建設業における労働災害は平成22、23年と増加し、平成24年も前年同期と比較す ると増加している。当協会においては死亡災害が6件発生し、そのうち5件は墜落による もので、直近10年において最も多く、平成23年の死亡災害ゼロに比較し大幅に増加し ている。 当委員会は昨年度に続き、墜落災害防止に焦点を絞った統一行動の実施を推進す る。
(2)調査研究課題 1)会員各社の事故・災害の調査・分析及び再発防止の情報発信 ・架設現場における事故・災害及び公衆災害(第三者災害、輸送中事故)の情報収集 ・調査及び分析・検討と再発防止の要請 ・1年間の事故・災害情報の統計分析と検索可能な電子データ化及び協会ホームペー ジ登録
2)会員会社、工事関係者への安全衛生教育支援 ・墜落災害防止に関する教育・啓発資料及び安全ポスター・標語の作成と会員への 配布
3)自主安全パトロールの実施 ・外部安全専門家参加の自主安全パトロールの実施による会員現場の安全管理 レベルの向上(墜落災害防止に焦点を絞った統一行動の実施推進)
4)安全責任者連絡会総会開催等その他共通
5)発注者・関係機関の安全活動、調査・研究課題への参画 ・安全査察員、アドバイザー派遣 ・鋼橋建設技術者・橋梁基幹技能者・架設技能者等の講習会への講師派遣
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